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2016年9月21日 (水)

戻った息子と戻らなかった息子

一番上の子が小学6年生?だったころ、家族で北海道を一週間ドライブ旅行したことがあります。これはいつか外国でキャンピングカー旅行をするための練習を兼ねての旅行でした。昼は公園などで食事をしてできる限りのアウトドア―生活を心がけました。フェリーで小樽へ行き、道央、知床、道南を経由して再び小樽からフェリーで帰るというコースでした。

途中事故はなかったのですが、一件だけ事件がありました。阿寒湖で二男がいなくなったのです。駐車場に車を止め、みんなでたしか緩い坂を下って阿寒湖に向かいました。湖畔についてしばらくして気が付きました。うかつでした。みんないるものとばかり思っていました。しばらく湖畔のあちこちを探しましたが見つかりませんでした。この日、観光客はまばらで人ごみの中で迷子になったとは考えにくく、ひょっとして湖に沈んでいるのではと岸や桟橋から水の中も探しました。心配は募るばかりでした。

19940728noboribetum 二三十分?探した後、もうこれ以上ここでは埒が明かないと思い、駐車場から来た道をもう一度辿ってみようと車に戻ってみました。二男は車の横に情けない顔つきでうずくまっていました。降りた時に真っ先に飛び出し、車の陰で我慢していた小便をしたのですが、その間にみんないなくなってしまったのです。その場にじっとしていてくれて本当に助かりました。油断大敵を肝に銘じました。

その後、子供四人の家族生活が当たりまえのように続きました。そしてそれは自分が死ぬまで当然つづくものだと思っていましたが、長男が三年半余りの闘病生活の末29歳の若さで亡くなりました。二男が行方不明になった時には正直うろたえましたが、運よく最悪の状態には至りませんでした。長男がいなくなった時には、うろたえずに済む時間の余裕はありましたが、万が一にも戻っては来ないという現実の前に打つ手無く1人放置された状態に置かれました。惨めさ、寂しさに耐える日々が続きました。
写真は旅行の時に登別温泉で取ったものです。前列右端が長男、左端が二男です。

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